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大容量の導電性高分子アルミ電解コンデンサー:パナソニック ZKUシリーズ
パナソニック インダストリアルソリューションズは、大容量の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZKU」シリーズを発表した。大容量化、大電流化によってコンデンサー員数の削減と小型化が可能になり、基板面積を削減できる。
パナソニック インダストリアルソリューションズは2019年7月、大容量の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZKU」シリーズを発表した。同年8月から量産を開始する。
大容量化、大電流化により基板面積削減に貢献
ZKUシリーズは、拡面処理技術により電極箔が大容量化したことで、従来品と比べて20〜50%以上大容量化している。また、従来品の大電流、高信頼設計を継承したところ、同等あるいは1.3倍以上の大電流化に成功した。これらにより、コンデンサーの多数個並列使用からの員数削減と同じ定格品でもサイズが小型化できるため、基板面積の削減に貢献する。
定格電圧25V品と35V品があり、それぞれに直径5×5.8mm、直径6.3×5.8mm、直径6.3×7.7mm、直径8×10.2mm、直径10×10.2mmの5種類のサイズが用意されている。
主な用途として、車載電子制御ユニットの入力部での電圧安定化や、モーター駆動回路での電流安定化などに活用できる。
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