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高耐ノイズ、低入力電流のフォトカプラ3種ルネサス RV1S9160A、RV1S9060A、RV1S9960A

ルネサス エレクトロニクスは、産業機器など厳しいノイズ環境下での使用に適した、15Mビット/秒のフォトカプラ3種「RV1S9160A」「RV1S9060A」「RV1S9960A」の量産出荷を開始した。業界最高クラスの低スレッショルド入力電流を達成している。

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 ルネサス エレクトロニクスは2019年7月、産業機器など厳しいノイズ環境下での使用に適した、15Mビット/秒のフォトカプラ3種「RV1S9160A」「RV1S9060A」「RV1S9960A」の量産出荷を開始した。1000個単位の参考価格は、RV1S9160Aが0.61米ドル、RV1S9060Aが0.67米ドル、RV1S9960Aが1.80米ドルとなる(いずれも税別)。


15Mビット/秒フォトカプラ「RV1S9160A」(左)「RV1S9060A」(中)「RV1S9960A」(右)

 RV1S9x60Aファミリーは、入力側にAlGaAs(アルミニウムガリウムヒ素)発光ダイオード、出力側にCMOS出力ICを用いた高速フォトカプラだ。15Mビット/秒で、2.0mA、2.2mA、3.8mAと業界最高クラスの低スレッショルド(しきい値)入力電流を達成しており、消費電力と駆動時の発熱を低減できる。

高耐ノイズ性能で、マイコンやI/Oロジック回路を保護

 50kV/マイクロ秒と耐ノイズ性能が高く、信号の高速伝送中に高電圧ノイズからマイコンやI/Oロジック回路を保護する。3種それぞれの絶縁耐圧に対し、フットプリントと沿面距離を最小クラスにする小型パッケージが用意されている。

 PLC(プログラマブルロジックコントローラー)やI/O機器用途のRV1S9160Aは、絶縁電圧3750Vrms、パッケージはSO5(沿面距離4.2mm)、動作温度範囲は−40〜+125℃だ。

 200V、400V系産業インバーター向けのRV1S9060Aは、絶縁電圧が5000Vrms、パッケージがLSO5(同8.0mm)、動作温度範囲は−40〜+125℃。

 690V、1000V系インバーター用のRV1S9960Aは、絶縁電圧が7500Vrms、パッケージはLSDIP8(同14.5mm)、動作温度範囲−40〜+110℃となっている。

 3製品ともに電源電圧範囲は2.7〜5.5V、最大供給電流は2.0mA。低パルス幅ゆがみは最大20ナノ秒、伝搬遅延時間は最大で60ナノ秒、最大伝搬遅延スキューは25ナノ秒だ。また、可変速駆動システムに対する安全規格UL61800-5-1と、産業用制御機器のUL規格UL61010-2-201の要件を満たしている。

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