連載
メモリレコーダーの用途例と校正:メモリレコーダーの基礎知識(3)(4/4 ページ)
メカトロ機器、電力設備、機械、材料、バイオなど幅広い分野で波形観測に使われる「メモリレコーダー」の基礎知識を紹介する連載第3回。最終回となる今回は、メモリレコーダーの用途例や構成について説明します。
メモリレコーダーの校正
信頼性の高い測定結果を得るには、定期的に測定器の校正を行い、仕様に示されている確度が維持されているかを確認する必要がある。
メモリレコーダーは、入力モジュールと本体が分離できるようになっている機種が多いため、メーカーでは、本体と入力モジュールは別々に校正を行って出荷している。利用側で入力モジュールを固定して使う場合は、本体と入力モジュールを一体で校正する場合もある。
本体の校正
本体に組み込まれた基準クロックの周波数と、プリンタの紙送りの精度が校正対象になる。
入力モジュールの校正
基準となる本体に、入力モジュールを実装して校正を行う。
おわりに
オールインワンのメモリレコーダーは、日本で進化した波形測定器であり、日本が得意とする産業機械、自動車、精密部品、材料などの産業を支えてきた。今後も、新しい市場ニーズや新技術を取り込みながら、メモリレコーダーの進化は続くと期待される。
転載元「TechEyesOnline」紹介
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