ニュース
高リップル耐性ネジ端子形アルミ電解コンデンサー:日本ケミコン RWJシリーズ
日本ケミコンは、高リップル耐性のネジ端子形アルミ電解コンデンサーとして「RWJ」シリーズを開発した。子会社のケミコン東日本にて、2020年6月より量産を開始する予定だ。
日本ケミコンは2020年3月、高リップル耐性のネジ端子形アルミ電解コンデンサーとして「RWJ」シリーズを開発したと発表した。子会社のケミコン東日本にて、2020年6月より量産を開始する予定だ。
RWJシリーズは、従来品「RWR」シリーズを基にリップル耐性に特化した製品として開発。同社が開発した新規低損失電極箔を用いることで製品の抵抗を低減し、高いリップル耐性を得た。リップル耐性はRWRシリーズと比較して約1.16倍で、単位静電容量当たりのリップル耐性では約1.4倍となっている。
85℃で2000時間保証
カテゴリー温度範囲は−40〜+85℃で、85℃の環境下で2000時間保証となっている。定格電圧範囲は350〜450Vで、静電容量範囲は2700〜1万2000μF、定格リップル耐性は15.0〜44.3Armsだ。
直径63.5×長さ105mmから直径89×長さ190mmの製品サイズをラインアップにそろえる。同等リップル時の体積は、RWRシリーズと比較して13.3%減となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アルミ電解コンデンサー(1)―― 原理と構造
今回から、湿式のアルミ電解コンデンサーを取り上げます。古くから、広く使用される“アルミ電解コン”ですが、さまざまな誤解、ウワサ話があるようです。そこで、誤解やウワサに触れつつ、アルミ電解コンの原理や構造、種類などを説明していきます。 - アルミ電解コンデンサーの小型新シリーズ
TDKは、ネジ端子形アルミニウム電解コンデンサーの新シリーズ「B43707」「B43727」を発表した。小型で、最大63.9A AC(100Hz、60℃において)と高いリップル電流耐量を備えている。 - 長寿命、高リップルのアルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、産機インバーター向けに、長寿命かつ高リップル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサー「LHJ」シリーズを開発した。従来比最大60%の高リップル化とともに、105℃で5000時間の寿命を保証する。 - 5G基地局に適したアルミ固体電解コンデンサー
日本ケミコンは、5G基地局などに適した、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXQ」シリーズを発表した。温度範囲は−55〜+125℃、耐久性は105℃で2万3000時間、125℃で6000時間となる。 - 大容量の導電性高分子アルミ電解コンデンサー
パナソニック インダストリアルソリューションズは、大容量の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZKU」シリーズを発表した。大容量化、大電流化によってコンデンサー員数の削減と小型化が可能になり、基板面積を削減できる。 - 150℃1000時間保証の車載向けアルミ電解コンデンサー
ルビコンは、150℃での動作を1000時間保証する、チップ形アルミ電解コンデンサー「TSV」シリーズを開発した。−40〜150℃の温度範囲で動作し、高温対応が求められる車載機器に対応する。