バッテリー駆動製品の電源設計を簡素化するPMIC:シリコン・ラボ EFP01シリーズ
シリコン・ラボラトリーズは、PMIC「EFP01」シリーズを発表した。入力電圧範囲は0.8〜5.5Vで、3つの出力レールと4つの出力電圧を搭載しており、基板面積の縮小化と設計簡略化につながる。
シリコン・ラボラトリーズは2020年5月、エネルギー効率の良いPMIC「EFP01」シリーズを発表した。広い入力電圧範囲と低静止電流、複数の出力レールと出力電圧により、バッテリー駆動製品の電力システム設計の簡素化と電力消費の削減に貢献する。
入力電圧範囲は0.8〜5.5Vに対応
EFP01シリーズは、ワイヤレスマイクロコントローラー(MCU)「EFR32」と低消費電力MCU「EFM32」専用のコンパニオンチップだ。入力電圧範囲は0.8〜5.5Vで、3つの出力レールと4つの出力電圧を搭載しており、基板面積の縮小化と設計簡略化につながる。
また、降圧、昇圧コンバーターを内蔵。「昇圧ブートストラップ」を利用すれば、コイン電池を使用したIoT(モノのインターネット)製品向けの低電圧、大電流のレールにも対応する。
静止電流は150nAと低く、スリープ電流の低減により、バッテリーの長寿命化に貢献する。クーロンカウンター機能を備え、バッテリー寿命の推定が可能だ。
さまざまな周辺機器、MCU、無線が接続できるシステムレベルの電力管理ソリューションとして、IoT(モノのインターネット)センサー、アセットタグ、スマートメーター、ホームオートメーション、ビルディングオートメーション、セキュリティ、ウェルネスなど、バッテリー駆動製品のエネルギー効率向上に貢献する。
サンプル、量産ともに、3×3mmのQFN20パッケージで提供している。「SLWRB4179B」無線ボードのほか、2種類の評価ボード、設計開発者向け無料開発ツール「Simplicity Studio」も提供する。
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