USB Type-C対応のアナログオーディオスイッチ:オンセミ FSA4480、NCS21xシリーズ
オン・セミコンダクターは、保護機能付きアナログオーディオスイッチ「FSA4480」と双方向電流検出アンプ「NCS21x」シリーズを発表した。どちらも小型パッケージで、USB Type-Cアプリケーションに対応する。
USB Type-Cアプリケーションに対応
オン・セミコンダクターは2018年7月、保護機能付きアナログオーディオスイッチ「FSA4480」と、双方向電流検出アンプ「NCS21x」シリーズを発表した。どちらも小型パッケージでUSB Type-Cアプリケーションに対応し、スマートフォンなどの利用を見込む。
FSA4480は、アナログオーディオヘッドセット対応のマルチメディアスイッチ。USB Type-CポートからUSB2.0信号、アナログオーディオ、アナログマイク信号を送信できる。イヤフォンプラグ規格のOMTPとCTIAに対応し、DC20Vまでの高電圧保護を内蔵。過電圧保護も施し、オーディオデバイスの切断を検出する。
2.24×2.28×0.5mmのWLCSPで提供し、スマートフォン、タブレット、ノートPCなど、モバイル機器やコンピューティングデバイスでの利用を見込む。
NCS21xファミリーは、−0.3〜26Vのコモンモード電圧を検出し、ハイサイドとローサイド測定に対応する電流検出アンプ。入力オフセットは最も低い製品で35μV、オフセットドリフトは0.5μV/℃だ。ゲインオプションは製品によって異なるが、それぞれ50、100、200、500を用意している。
SC-70またはUQFNパッケージで提供し、スマートフォンなどモバイル機器のバッテリーのモニタリングや、車載向けの電力管理、モーター制御、信号処理ブロックなどの利用を見込む。
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