ニュース
A3複合機用途向けCCDイメージセンサー:東芝 TCD2726DG
東芝デバイス&ストレージは、A3複合機用途向けのレンズ縮小型CCDリニアイメージセンサー「TCD2726DG」を製品化し、サンプル出荷を開始した。動作クロックレートが100MHzで、同社従来品より高速化している。
東芝デバイス&ストレージは2021年3月、A3複合機用途向けのレンズ縮小型CCDリニアイメージセンサー「TCD2726DG」を製品化し、サンプル出荷を開始すると発表した。動作クロックレートは100MHz(50MHz×2チャンネル)で、同社従来品「TCD2724DG-1」の70MHz(35MHz×2チャンネル)に比べて高速化している。
タイミングジェネレーター内蔵
タイミングジェネレーターを内蔵し、CCD駆動端子を削減したことで、高速化に際して生じるEMI(電磁気妨害)を低減した。EMI、タイミング調整作業の軽減や周辺部品の削減を図り、システム開発の容易化に寄与する。
また、出力回路の電源電圧を10Vから3.3Vへ低減したことで(一部では10Vを引き続き使用)、消費電力を削減した。
画素サイズは4.7μmで、有効画素数は7500画素×3ライン、パッケージは53.60×9.65mmのWDIP32を採用した。A3複合機に加えて各種検査装置での用途を見込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 縮小光学系CCDリニアイメージセンサー発売
東芝デバイス&ストレージは、縮小光学系CCDリニアイメージセンサー「TCD2569BFG」の量産出荷を開始した。5340画素×3ラインのカラーイメージセンサーで、A4サイズの原稿を24本/mmの密度で読み取れる。 - オン抵抗54mΩの60V パワーFemtoFETトランジスタ
日本テキサス・インスツルメンツは、60V動作のNチャネルパワーFemtoFETトランジスタを発表した。オン抵抗は54mΩで、従来のロードスイッチに比べ、システムの電力損失を90%削減できる。 - 帯域幅2.5GHzの16ビット RF D-Aコンバーター
アナログ・デバイセズは、16ビット RF D-Aコンバーター「AD9162」を発表した。−82dBc SFDRのダイナミックレンジにより、ダイレクトRFから6GHzまでの周波数帯信号を同期できる。 - GNSS受信機の生産テスト効率を向上できるテスタ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、GNSS受信機の生産テストの効率を上げ、試験時間を短縮できるR&S SMBV100AベースのGNSSテスタ「R&S SMBV-P101」を発売した。GNSSチップセットおよびモジュールの評価に必要なテスト機能を搭載した。 - 位相ジッタ500fs未満のクロックジェネレータ
IDTは、高性能アプリケーションで求められる柔軟かつ低消費電力のタイミング機能を備えたプログラマブルクロックジェネレータファミリ「VersaClock 6」を発表した。RMS位相ジッタ性能は、500fs(フェムト秒)未満となる。