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LiDAR用75W高出力半導体レーザーダイオード:ローム RLD90QZW3
ロームは、LiDAR用75W高出力半導体レーザーダイオード「RLD90QZW3」を開発した。225μmの狭発光幅と21%の電力光変換効率を備え、AGVやロボットに搭載するLiDARの長距離対応と高精度化に貢献する。
ロームは2021年7月、LiDAR用75W高出力半導体レーザーダイオード「RLD90QZW3」を開発したと発表した。LiDARの長距離対応と高精度化に貢献し、産業機器分野の無人搬送車やサービスロボット、民生機器分野のロボット掃除機などに適する。現在、サンプルを出荷中で、単価は6000円(税別)。同年10月から当面月産20万個の体制で量産を開始する。
225μmの発光幅でLiDARの高精度化に貢献
RLD90QZW3の発光幅は225μmと、一般品より22%狭い発光幅で高い発光強度を達成している。全発光幅において発光強度が均一で、レーザー波長の温度依存性は0.15nm/℃と小さいことから、さまざまな環境で安定した性能を発揮する。
また、狭発光幅と相反する電力光変換効率は、順方向電流24A、75W出力時に21%と一般品と同等の性能を確保しているため、消費電力の増加を気にせず利用できる。
最大定格は順方向電流が30A、光出力が90W、逆電圧が2V。パルス幅は50ナノ秒、動作温度範囲は−40〜+85℃、ピーク波長は905nmとしている。直径5.6mmのCANパッケージで提供する。
駆動回路の設計手法を記載したアプリケーションノートや、基板開発用データ、光学シミュレーション用モデルなども無償公開し、短期間の市場導入を支援する。
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