エッジ向けにアナログ信号をデジタル変換:アプトポッド EDGEPLANT ANALOG-USB Interface
アプトポッドは、インタフェース「EDGEPLANT ANALOG-USB Interface」の出荷を開始する。アナログ信号をデジタルに変換することで、エッジコンピュータでのアナログ信号の利用を可能とする。
アプトポッドは2021年8月、インタフェース「EDGEPLANT ANALOG-USB Interface」を同年9月上旬より出荷開始すると発表した。アナログ信号をデジタルに変換することで、エッジコンピュータでのアナログ信号利用を可能とする。
同製品は、各種アナログセンサーや制御機器などが出力する−5〜+10Vの電圧をデジタルに変換するA-Dコンバーターだ。16ビット精度の絶縁型アナログ入力を8チャンネル、12ビット精度の5Vアナログ出力を1チャンネル搭載しており、USBを介して上位コンピュータにデジタル出力できる。
同期ケーブルに対応
ハードウェアがタイムスタンプを処理するため、時系列データを生成できる。また、複数の同製品を並列に用いる場合も、各製品間を同期ケーブルで接続することで、タイムスタンプ同期を実施できる。最大32ポートまで、同時サンプリング性能を保ったままアナログ入力ポート数の拡張が可能だ。
同社のCAN信号入力インタフェース「EDGEPLANT CAN-USB Interface」とも同期ケーブルを用いた接続が可能。アナログセンサーとCAN信号を容易に同時計測できる。
1〜10kHzまでの幅広いサンプリング周波数に対応し、フレキシブルなデータ計測やベンチマークシステムの構築、エッジコンピュータとクラウド環境を併用した遠隔データ収集および監視システム、エッジAI(人工知能)による制御機器の異常検出システムなどでの用途が見込まれる。
価格はオープン。なお、Linux向けのドライバおよびサンプルコードを同年9月に、Windows向けのドライバおよびサンプルコードを同年12月に提供開始する予定だ。
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