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BluetoothとWi-Fiを共存できるIoT機器向けSoC:Media Tek Filogic 130、Filogic 130A
Media Tekは、IoTデバイス向けSoC製品「Filogic 130」「Filogic 130A」を発表した。マイクロプロセッサやAIエンジン、Wi-Fi 6およびBluetooth 5.2サブシステム、PMUを1つのチップに集積している。BluetoothとWi-Fiの高度な共存が可能だ。
Media Tekは2021年11月、IoTデバイス向けSoC製品「Filogic 130」「Filogic 130A」を発表した。マイクロプロセッサ「Arm Cortex-M33」やAI(人工知能)エンジン、Wi-Fi 6およびBluetooth 5.2サブシステム、PMU(パワーマネジメントユニット)を1つのチップに集積している。
多様なWi-Fi機能、インタフェースをサポート
両製品ともに、1T1R Wi-Fi 6通信、2.4GHzと5GHzのデュアルバンド、TWT(ターゲットウェイクタイム)、MU-MIMO、MU-OFDMA、QoS(クオリティーオブサービス)、WPA3 Wi-Fiセキュリティなどに対応する。Bluetoothデバイスを複数同時に使用している場合でも、BluetoothとWi-Fiを高度に共存してWi-Fi接続を確保する。
また、セキュアブートとハードウェア暗号化エンジンをサポート。インタフェースは、I2CやI2S、SPI、IR入力、UART、AUXADC、PWM、GPIOなどに対応する。
Filogic 130Aは、3つのADCと2つのDACチャンネル、専用のSRAMを備えたHiFi4 DSPや、音声アクティビティー検出およびトリガーワードに対応する常時接続のマイク機能も内蔵する。
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