自動車やドローン向け、高精度GNSS対応ローノイズアンプ:日清紡マイクロデバイス NT1191、NT1192
日清紡マイクロデバイスは、高精度GNSS向けローノイズアンプとして、GNSSマルチバンド対応の「NT1191」と、L5、L2、L6バンド対応の「NT1192」を発表した。自動車、ドローン、ウェアラブル機器の高精度測位に適する。
日清紡マイクロデバイスは2022年5月、高精度GNSS向けLNA(ローノイズアンプ)として、GNSSマルチバンド対応の「NT1191」と、L5、L2、L6バンド対応の「NT1192」を発表した。自動車、ドローン、ウェアラブル機器の高精度測位に適する。月産規模200万個の体制で同年6月から生産する。サンプル価格は、NT1191が88円、NT1192が66円(いずれも税込)。
GNSS全帯域で利得平たん性と低NFを発揮
NT1191は、対応周波数が1164M〜1610MHzと、GPS、GLONASS、BeiDou、Galileoの全帯域をカバーする。小信号利得は17.5dB、雑音指数(NF)は0.75dBで、GNSS全帯域において利得平たん性と低NFを発揮し、バンド間の受信感度の差を小さくできる。電源電圧は1.5〜5.5V、動作電流は5.5mA。大きさ1.6×1.6×0.78mmのウェッタブルフランクパッケージを採用し、自動外観検査(AOI)に対応する。
NT1192は、対応周波数が1164M〜1300MHzで、1.2GHz帯をカバーする。小信号利得は20dB、NFは0.7dB。電源電圧は1.5〜3.7V、動作電流は4.5mAとなっている。0.7×1.1×0.37mmのリードレスパッケージを採用し、外部部品が2点のみとなるため、実装面積を削減できる。
いずれもスタンバイ機能を備え、動作温度範囲は−40〜+105℃。GNSS受信機器、マルチGNSS対応の高精度測位、車載アンテナ、カーナビゲーションシステム、ドライブレコーダー、ドローン、トラッキングデバイスなどでの利用を見込む。
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