ビルオートメーション向けSiPおよびLEDドライバー:オンセミ NCN5140S、NCL31010
オンセミは、ビルオートメーション向けSiP「NCN5140S」とLEDドライバー「NCL31010」を発表した。ビルオートメーション用通信プロトコル「KNX」やPoEに対応し、ビルの制御パネルやコネクテッド照明の開発に貢献する。
オンセミは2022年6月、ビルオートメーション向けのSiP(システムインパッケージ)「NCN5140S」とLEDドライバー「NCL31010」を発表した。ビルオートメーション用通信プロトコル「KNX」やPoE(Power over Ethernet)に対応し、スマートビルの制御パネルやコネクテッド照明の迅速な開発に貢献する。既に販売を開始している。
KNXの事前認証済みスタックで開発期間を短縮
NCN5140Sは、小型のフォームファクターで、KNXスイッチシステムに対応したSiP。デジタルKNXトランシーバー、32ビットマイクロコントローラー「Arm Cortex-M0+」、システム電源DC-DCコンバーターなどを1チップに集積している。
KNXの事前認証済みソフトウェアスタックとハードウェア設計により、認証プロセスと開発期間を短縮する。最大8つのロッカースイッチまたはタッチスイッチに対応し、全長は5mm未満と薄型だ。スマート照明や空調、シャッター、ブラインドなどのアクセスパネル、コントロールパネルに適する。
NCL31010は、PoEインタフェースを備えた降圧LEDドライバー。IEEE 802.3btに準拠し、PoE経由で90W以上を給電できる。また、電圧、電流の診断機能、LEDの短絡、開放、過熱保護機能を備える。照明と電力供給の両機能を備えることで、コネクテッド照明に適するほか、LED光を高速変調する可視光通信(VLC)機能により、データ通信や屋内測位システム向けのビーコンとして利用できる。
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