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光スペクトラムアナライザーの利用事例と校正光スペクトラムアナライザーの基礎知識(3)(5/5 ページ)

光ファイバー通信分野の開発では必須の測定器となっている光スペクトラムアナライザーについて解説する連載最終回。今回は光スペクトラムアナライザーの「利用事例」と「校正」について説明する。

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光スペクトラムアナライザーの校正

 光スペクトラムアナライザーの校正方法はJISC6183-2によって規定されており、測定器メーカーや校正事業者は規格に従った校正作業を行っている。JIS規格には校正の項目ごとに校正方法が示されている。例えば、光パワーレベルによる波長依存性は、下図のような方法で校正を行うことが示されている。


図13:JIS規格に示されている光スペクトラムアナライザーの光パワーレベル光波長依存性の校正[クリックで拡大]

 この校正では、国家標準にトレーサブルな光パワーメーターと光波長計を基準として校正環境が作られている。

 国が管理する光パワーの標準は電力置換型レーザーカロリメーターであり、光パワーを温度に変換して光のエネルギーを規定する方法を取っている。光の周波数標準(波長標準)は光周波数コム装置であり、長さの標準にもなっている。

おわりに

 光スペクトラムアナライザーは光ファイバー通信の開発に必須の測定器として登場し、現在では光ファイバー通信以外の分野でも使われている。今回の解説記事が光スペクトラムアナライザーの理解に役立つことを期待する。



転載元「TechEyesOnline」紹介

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