ニュース
評価時間を短縮した光スペクトラムアナライザー:アンリツ MS9740B
アンリツは、光アクティブデバイスの出力特性を評価する、ベンチトップ型光スペクトラムアナライザー「MS9740B」を発売した。従来機の機能や性能を継承しつつ、受光帯域幅の測定処理時間を2分の1以下にした。
アンリツは2019年4月、光通信システムで使用する光アクティブデバイスの出力特性を評価する、ベンチトップ型光スペクトラムアナライザー「MS9740B」を発売した。従来機「MS9740A」の機能や性能を継承しつつ、高速化による測定感度の悪化という問題を克服し、受光帯域幅の測定処理時間を2分の1以下にした。
波長範囲600〜1750nm、最速測定処理時間0.35秒
波長範囲は600〜1750nmで、さまざまな光アクティブデバイス評価に対応した。最大入力パワーは+23dBm。マルチモードファイバー入力に対応し、850nm帯のVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)の製造や評価に適している。
45dB以上のSMSR(Side-Mode Suppression Ratio)測定が可能で、測定処理時間は最速0.35秒(30nmの波長掃引)だ。
また、LD-Module、DFB-LD、FP-LD、LED、WDM、Optical Amplifier(NF and Gain)など、光デバイス評価に必要な光アクティブデバイスの測定メニューを搭載。製造工程で評価基準となる光の中心波長、レベル、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)、スペクトラム幅などを一括測定し、解析結果を1画面に表示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 高速400GbE対応BERテスターの機能を強化
アンリツは、シグナルクオリティアナライザーRシリーズ「MP1900A」のPAM4 BERテスト機能を強化した。マルチチャンネル機能やFECパターン発生機能、ジッタ耐力を容易に測定できるエラーカウンター読み込み機能などが追加されている。 - 400GbE PAM4 BER測定モジュール
アンリツは、400GbEおよび400Gを超えるビットエラーレートテストを支援する、パルスパターン発生器「64 Gbaud PAM4 PPG」、エラーディテクタ「32 Gbaud PAM4 ED」を販売する。 - 2x2 MIMO無線LAN搭載機器の測定ソフトウェア
アンリツは、2x2 MIMO無線LAN搭載機器を評価する測定ソフトウェア「MX886200A-010」を発表した。無線LAN用測定器「MT8862A」の新オプションで、2x2 MIMO無線LAN搭載機器の受信感度や出力信号強度を測定できる。 - V2X車載機器の通信品質評価ソフトウェア
アンリツは、V2X(車車間、路車間通信)車載機器の通信品質を評価するソフトウェア「MX727010A」「MX727050A」「MV727050A」を発売した。日米欧のV2X車載機器の物理層測定と、日本方式のテスト項目評価ができる。 - NB-IoT電界強度測定用ソフトウェアを発売
アンリツは、NB(Narrow Band)-IoTの電界強度測定用ソフトウェア「MX878060B」を発売した。同社製測定器に搭載することにより、NB-IoT信号の電波到達強度を高精度に評価できる。 - PCIe Gen4物理層コンプライアンス試験ソフトウェア
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、PCI Express 4.0(PCIe Gen4)試験を自動的に実施する物理層コンプライアンス試験ソフトウェア「QPHY-PCIE4-TX-RX」を発表した。PCIe Gen4で要求される16Gバイト/秒(GB/s)のデータレートに対応する。