2セルリチウムイオン電池向け保護IC:日清紡マイクロデバイス NB7200
日清紡マイクロデバイスは、2セルリチウムイオン電池向けの保護IC「NB7200」シリーズのサンプル受注を開始した。高精度の過充電検出電圧モニターや過放電検出電圧モニターを搭載し、精度が向上している。
日清紡マイクロデバイスは2022年8月、2セルリチウムイオン電池向けの保護IC「NB7200」シリーズのサンプル受注を開始した。サンプル価格は、1000個購入時で110円(税込)となる。
同シリーズは、高精度の過充電検出電圧(OVP)モニターを備える。各セルモニターの電圧範囲は4.2〜4.8V、モニター精度は±15mVで、同社従来品と比較して精度が25%向上している。
過放電検出電圧(UVP)モニターも搭載しており、各セルモニターの電圧範囲は2.0〜3.2V、モニター精度は±35mVとなる。同社従来品と比較して精度が30%向上し、電池の使用時間延長につながる。
2段階の放電過電流検出を搭載
2段階の放電過電流検出に対応し、1段階目の設定範囲は0.003〜0.030Vで精度±1mV、2段階目の設定範囲は0.010〜0.040Vで精度±2mV、0.040〜0.050Vで精度±5%、0.050〜0.090Vで精度±2.5mVとなる。
消費電流は、通常動作時が標準2.0μA、最大4.0μAで、スタンバイ電流は最大0.2μA(過放電検出自動復帰タイプ)。短絡検出電圧精度は、0.020〜0.100Vで精度±4mVとなり、同社従来品と比較して30%向上した。0V充電禁止電圧は1.0〜1.5Vまで50mVステップで設定可能で、精度は±0.1Vとなっている。
外付け抵抗での過電流検出により、同社従来品のFETセンスよりも温度特性を含めた電流検出精度が向上した。パッケージは、1.6×1.6×0.4mmのDFN1616-8-GMを採用。月産規模は1000万個となっている。
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