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発振子よりも、マイコンが高い周波数で動作できるのはなぜ?Q&Aで学ぶマイコン講座(73)(5/5 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、上級者の方からよく質問される「発振子よりも、マイコンが高い周波数で動作できるのはなぜ?」についてです。

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初期化ソースコード生成ツールの活用

 上述したように、PLLではさまざまな周波数の出力設定ができますが、分周比の計算には手間がかかります。STM32G0マイコンでは、STが提供するマイコンの初期化コード自動生成ツール「STM32CubeMX」に搭載されているClock Configuration機能を使用することで、GUIで簡単にPLLの設定できます。動作させたいCPUコア周波数と発振子のクロック周波数を入力すると、PLLの分周比、逓倍比の設定を自動で設定できます(図5


図5:STM32CubeMXでのPLL設定例[クリックで拡大]

 また、PLLを初期化するためのソースコードも、この設定内容を元に自動生成ができます。この機能を使用することで、手作業でPLL初期化コードを書く必要がなく、開発時間を大幅に短縮できます。この他にも、各マイコンメーカーから分周比の計算や設定に役立つツールが提供されているので、是非活用してみてください。

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