ニュース
車載用インテリジェントパワーデバイス:ルネサス RAJ2810024H12HPD
ルネサス エレクトロニクスは、車載用インテリジェントパワーデバイス「RAJ2810024H12HPD」のサンプル出荷を開始した。長寿命でメンテナンスフリーとなっており、車両内の任意の場所に配置できる。
ルネサス エレクトロニクスは2023年1月、車載用インテリジェントパワーデバイス(IPD)「RAJ2810024H12HPD」のサンプル出荷を開始したと発表した。2024年1月の量産開始を予定している。
6.1mm×6.5mm(端子除く)のTO252-7をパッケージに採用した。TO263を採用した同社従来品と比較して、実装面積が約40%縮小している。
低負荷時でも異常電流を検知
低オン抵抗(Ron)は、25℃の環境下で2.3mΩ(代表値)。また、低負荷時でも異常電流を検知できる電流検出機能を備えた。
負荷電流検出による自己診断フィードバックに加えて、負荷ショートやセンス電流出力、過熱検出、GNDオープン保護といった保護機能を内蔵した。チャージポンプも備えている。
3.3Vおよび5Vロジックインタフェースに対応したほか、自己ターンONによるバッテリー逆接続保護も搭載。車載規格「AEC-Q100」やRoHSにも準拠している。
IPDは、メカニカルリレーと比較して長寿命で、メンテナンスフリーとなる。そのため、車両内の任意の場所に配置できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 水晶発振器搭載のクロックジェネレーター
ルネサス エレクトロニクスは、水晶発振器を搭載したプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 7」を発売した。ユーザー自身で周波数や入出力レベル、汎用I/Oピン機能を設定できる。 - ビジョンAIアクセラレーター搭載MPU
ルネサス エレクトロニクスは、同社独自のビジョンAIアクセラレーター「DRP-AI」を搭載したMPU「RZ/V2MA」を発売した。1TOPS/Wクラスの消費電力でAI処理ができるほか、各種画像処理用にOpenCVアクセラレーターも内蔵する。 - RISC-Vコア搭載モーター制御用32ビットASSP
ルネサス エレクトロニクスは、32ビットRISC-Vコアを搭載した、モーター制御用ASSP「R9A02G020」を発売した。家電製品やビルディングオートメーション、医療機器、ドローンなどでの利用を見込む。 - 産業用イーサネット通信向けMPU
ルネサス エレクトロニクスは、産業用イーサネット通信向けMPU「RZ/N2L」の量産を開始した。リアルタイム性を備えたイーサネット規格「TSN」に対応した3ポートのギガビットイーサネットスイッチを搭載している。 - サーボモーターを高速高精度に制御するMPU
ルネサス エレクトロニクスは、サーボモーター制御用MPU「RZ/T2M」の量産を開始した。モーターのリアルタイム制御と産業ネットワーク通信を1チップ化し、ACサーボや産業用ロボットの高速化、高精度化に貢献する。