フラッシュ内蔵デュアルコアBluetooth LE SoC:ルネサス DA14592
ルネサス エレクトロニクスは、フラッシュメモリを内蔵した、低消費電力のBluetooth Low Energy対応SoC「DA14592」を発売、量産を開始した。Arm Cortex-M33とCortex-M0+の2つのCPUを搭載している。
ルネサス エレクトロニクスは2024年1月、フラッシュメモリを内蔵した、低消費電力のBluetooth Low Energy対応SoC(System on Chip)「DA14592」を発売、量産を開始したと発表した。Arm Cortex-M33とCortex-M0+の2つのCPUを搭載している。
DA14592は、デュアルコアに加え、高精度なΔΣA-Dコンバーターと最大32個のGPIOを搭載している。オンチップメモリには、フラッシュを256Kバイト、ROMを288Kバイト、RAMを96Kバイト搭載。外部メモリの拡張用として、QSPIもサポートする。
待機時90nA、アクティブ時34μA/MHzの低消費電流
新たな低消費電力モードを採用していて、0dBmで2.3mAの無線送信電流と1.2mAの無線受信電流を達成した。待機時は90nAと超低電流で、アクティブ時でも34μA/MHzと低い消費電流でアプリケーションを処理できる。
コンデンサーなども含めて最小6つの外付け部品で動作し、設計部品表(eBOM)を低減できる。高精度なオンチップRC発振器でシステム制御するため、多くの用途でスリープモード用の水晶振動子が不要となる。
パッケージは、3.32×2.48mmのWLCSPおよび5.1×4.3mmのFCQFNで、機器の小型化に対応した。
2024年第2四半期までには、DA14592とアンテナなどを集積したモジュール「DA14592MOD」が認証を取得して発売予定だ。DA14592の機能とBluetooth LEの実装に必要なコンポーネントを統合していて、ユーザーは早期の市場投入が可能になる。
DA14592、DA14592MODの主な用途は、ヘルスケア、アセットトラッキング、ウェアラブル、メーター、POSリーダー、紛失防止タグなど。特に、位置情報取得による紛失防止タグは、今後市場規模の拡大が期待できる。
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