ニュース
完全HILによる車載レーダー向けのテストソリューション:開発ラボで自律走行テストが可能に
ローデ・シュワルツは、IPG Automotiveと共同で、完全HILによる車載レーダー向けのテストソリューションを発表した。試験場で行っていた自律走行テストが開発ラボで実施可能になり、開発時間とコスト削減に寄与する。
ローデ・シュワルツは2024年4月、IPG Automotiveと共同で、完全HIL(Hardware-in-the-Loop)による車載レーダー向けのテストソリューションを発表した。試験場で行っていた自律走行テストが開発ラボで実施可能になり、開発時間とコスト削減に寄与する。
ADASや自動運転シナリオの効率的なシミュレーションに対応
同社のレーダーエコー発生器「R&S AREG800A」とアドバンストアンテナアレイ「R&S QAT100」に、IPG Automotiveのシミュレーションソフトウェア「CarMaker」を組み合わせた。自動車安全テスト「Euro NCAP」が規定するようなADAS(先進運転支援システム)や自動運転シナリオのシミュレーションを、自動車メーカーが制御可能な環境において効率的かつ低コストで実施できる。
また、リアルタイムな閉ループ特性の評価や、レーダーセンサーの検証に活用できる。自動車の開発向けデータフォーマットを定義した、ASAM規格にも対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 最大2GHz対応の4/8チャネル小型オシロスコープ
ローデ・シュワルツは、4および8チャネルのオシロスコープ「MXO 5C」シリーズを発表した。それぞれ100MHz、200MHz、350MHz、500MHz、1GHz、2GHzの帯域幅に対応する。 - 最大40GHzのアナログ信号生成に対応するマイクロ波信号発生器
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、マイクロ波信号発生器「R&S SMB100B」を発表した。最大40GHzのアナログ信号生成に対応。ユーザー補正機能やクローズドループパワー制御による補正機能も備えた。 - GCFとPTCRB公認、5Gコンフォーマンステストプラットフォーム
ローデ・シュワルツは、5G RFとRRMコンフォーマンステスト向けソリューション「R&S TS8980S-4A」「R&S TS8980FTA-3A」を発表した。GCFとPTCRBから承認を受けた、公式の5Gコンフォーマンステストプラットフォームとなる。 - 最大500点/秒の測定が可能、Dバンド対応のサーマルパワーセンサー
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、110G〜170GHzのDバンドで、精密なパワーレベル測定ができるサーマルパワーセンサー「R&S NRP170TWG(N)」を発売した。接続の安定性に優れ、−20dBm以下の低いレベルでもパワー測定値を安定して出力する。 - 雑音レベルが低減した位相雑音アナライザー
ローデ・シュワルツは、位相雑音アナライザー「R&S FSWP」「R&S FSPN」をアップグレードした。DC電源の雑音レベルが減少したほか、ディスプレイの色彩強度や機能などが向上している。