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コスト重視用途に最適化 Arm Cortex-M85搭載マイコンルネサス RA8E1、RA8E2

ルネサス エレクトロニクスは、32ビットマイコンRAファミリーを拡充し、Arm Cortex-M85プロセッサを搭載した「RA8E1」「RA8E2」を発売、量産を開始した。コスト重視向けに最適化を図っている。

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 ルネサス エレクトロニクスは2024年11月、32ビットマイコンRAファミリーを拡充し、Arm Cortex-M85プロセッサを搭載した「RA8E1」「RA8E2」を発売した。既に量産を開始している。

 主な用途として、産業オートメーションやホームオートメーション、オフィス機器、ヘルスケア、コンシューマー機器などを見込む。


Arm Cortex-M85プロセッサを搭載した「RA8E1」「RA8E2」 出所:ルネサス エレクトロニクス

コスト重視の機器に有効

 本製品は、従来の「RA8」シリーズの処理性能はそのままに、セキュリティIP(Intellectual Property)コア「RSIP-E51A」を非搭載とし、搭載するフラッシュメモリやSRAMの容量を削減した。さらに、USB High-SpeedやI3Cも搭載せず、コストを抑えた。

 RA8E1は、CPUコアとして最大動作周波数360MHzのCortex-M85を採用。メモリは1Mバイトのフラッシュメモリ、544KバイトのSRAM、1KバイトのスタンバイSRAM、32KバイトのI/Dキャッシュメモリを搭載した。周辺機能としてはイーサネットを搭載し、カメラ入力インタフェースは8ビットCEU(Capture Engine Unit)を搭載。パッケージは、100ピン、144ピンのLQFPを採用した。

 RA8E2はディスプレイを搭載した機器向けとなっている。CPUコアは最大動作周波数480MHzのCortex-M85を搭載。メモリは1Mバイトのフラッシュメモリ、672KバイトのSRAM、1KバイトのスタンバイSRAM、32KバイトのI/Dキャッシュメモリを備えている。周辺機能として16ビット外部メモリインタフェース搭載、グラフィック機能としてWVGA対応グラフィックLCDコントローラー、2D描画エンジンを搭載。パッケージは、224ピンのBGAを採用した。

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