検索
ニュース

研究開発/試作開発向け18kVA SiC三相インバーターヘッドスプリング 18kVA SiC三相インバータ

ヘッドスプリングは、研究開発や試作開発向けの「18kVA SiC三相インバータ」を発表した。モータードライブ、コンプレッサー制御、系統連系といった分野での実験システムに使用できる。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 ヘッドスプリングは2025年1月、研究開発や試作開発向けの「18kVA SiC三相インバータ」を発表した。同社のラピッドプロトタイピングツール「biRAPID」シリーズの新製品で、原理確認や試作開発でハードウェア設計/製作の多くの手順を省略でき、開発期間の短縮につながる。


研究開発や試作開発向け「18kVA SiC三相インバータ」 出所:ヘッドスプリング

 同製品は、biRAPIDシリーズのセンサーやコントローラーなどと組み合わせることで、永久磁石同期モーターや誘導モーターのドライバーとして利用できる。太陽電池や蓄電池用のパワーコンディショナー、DC-DCコンバーターでの用途にも適する。


システム構成例(系統連系実験システム) 出所:ヘッドスプリング

800Vの高電圧と高いスイッチング周波数

 最大DC 800Vの高電圧に対応。海外のAC 400V系の電力系統や定格400Vのモーターにも対応できる。また、SiCパワーデバイスを用いていて、高いスイッチング周波数で運転可能で、パワーエレクトロニクスの開発に利用できる。

 電流保護や短絡保護機能、過電圧保護を採用し、即座に異常を検知して数マイクロ秒以内に動作を停止する。調整ミスや開発時のトラブルから機器の破損を防止する。また、入力電圧センサーや出力電流センサーを標準で搭載。外部へのアナログ出力が可能で、追加のセンサー回路を用いずに、製品とコントローラーのみで動作する。

 装置サイズは252×167×104.8mm。直流入力電圧範囲は0〜80V、直流入力電流定格は35A、交流出力電流定格は28Arms、インバーター出力定格容量は18kVA、スイッチング周波数は最大200kHzだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る