大電流/低電圧の民生機器向け LDOボルテージレギュレーター:日清紡マイクロデバイス NR1644シリーズ
日清紡マイクロデバイスは、民生機器向けLDOボルテージレギュレーター「NR1644」シリーズを発売した。低ノイズかつ高リップル除去率で、0.4Vの低出力電圧で最大2Aの大電流を供給できる。
日清紡マイクロデバイスは2025年2月、民生機器向けLDOボルテージレギュレーター「NR1644」シリーズを発売した。サンプル受注を開始していて、1000個購入時の参考単価は110円(税込)だ。
NR1644シリーズは、0.4Vの低出力電圧で最大2Aの大電流を供給できる。オン抵抗が90mΩのNMOSパワートランジスタを搭載するため、入出力電圧差を180mV(typ.)に抑えられる。
出力雑音電圧は5μVrms(10Hz〜100kHz)と低く、リップル除去率は1Aの重負荷において50dB(1MHz)と高い。起動時の電流を一定値で制限する機能を備えていて、突入電流を抑制するほか、後段デバイスの電源入力の立ち上がりスルーレートや傾斜が制約される環境下でも安定した制御を可能にする。
大電流/低電圧動作の機器向け
低出力電圧で動作する場合、入力電圧を下げるほどパワートランジスタ(PMOS出力タイプ)のオン抵抗が増加し、電力損失が増える。同シリーズでは、レギュレーションを高効率化するため、内部回路用電源入力端子とNMOSパワートランジスタ入力端子を分離している。
また、EN端子に「High」レベルの制御信号が入力されてICがONになると、NR端子に接続されたCNRの容量とIC内で設定された定電流(1mA)によってソフトスタート時間を設定できる。
パッケージは、2.0×2.0×0.8mmサイズのDFN2020-8-GAを採用した。動作温度範囲は−40〜+125℃。ドローンや医療機器、防犯装置などのカメラモジュールに搭載する、大電流で低電圧動作が必要なCMOSイメージセンサーなどでの利用を見込む。
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