レベル2+〜4の自動運転向けイメージングレーダープロセッサ、NXP:処理能力は最大2倍
NXPセミコンダクターズは、運転支援レベル2+〜4の自動運転技術要件に対応する第3世代イメージングレーダープロセッサ「S32R47」ファミリーを発表した。前世代品の最大2倍の処理能力を誇る。
NXPセミコンダクターズは2025年5月、運転支援レベル2+〜4の自動運転技術要件に対応する第3世代イメージングレーダープロセッサ「S32R47」ファミリーを発表した。既に主要な顧客に対してサンプルを出荷している。
S32R47は、同社のミリ波レーダートランシーバーや電源管理、車載ネットワーキングと組み合わせることで、機能安全規格のASIL ISO 26262 ASIL B(D)に準拠する。また、到来方向(DoA)処理の高度化や物体識別などの機能を担うAIや機械学習(ML)もサポートする。
16nmのFinFET技術を採用
16nmのFinFET技術を用いて、ICのフットプリントを38%削減しながら、前世代品の最大2倍の処理能力を達成。システムコストの削減や電力効率の向上も図った。
イメージングレーダーが取得する高精度な点群データは、周囲の環境を詳細に再現する。複雑な都市環境などの厳しい状況下において、AIを搭載した認識システムが高度な支援を提供し、自動運転に不可欠な役割を担う。
また、高性能なマルチコアレーダープロセッシングシステムを統合していて、次世代ADAS(先進運転支援システム)を支える高密度な点群出力と強化したアルゴリズムを提供する。物体の識別精度と検出信頼性が向上し、交通弱者や落下物を高精度に分類する。
演算能力が向上したことで、自動車メーカーはオートパイロットナビゲーションなどの先進アプリケーションの開発や、次世代のソフトウェア定義型自動車(SDV)に必要な要件への大規模な対応が可能になる。
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