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過酷な現場に耐える インフラ保守向けメモリハイコーダー、日置電機:電圧や電流、温度などを同時記録可能
日置電機は、メモリハイコーダー「MR8848」を発売した。社会インフラの保守や異常解析に向けたもので、耐衝撃設計や絶縁多チャンネル入力、SSDへの波形記録機能、LAN通信機能などを備えている。
日置電機は2025年6月、メモリハイコーダー「MR8848」の発売を発表した。発電所や鉄道など、社会インフラの保守や異常解析向けだ。
同製品は、同社従来品「MR8847A」を約10年ぶりに刷新したもの。耐衝撃設計や絶縁多チャンネル入力に加え、1TバイトのSSDへの長時間波形記録機能やLAN通信機能などを備えた。
電圧や電流、温度、圧力などの過渡現象を同時に記録可能。入力端子間の絶縁構造により、異なる電位を持つ複数の系統でも安全に同時測定できる。サンプリングスピードやトリガー機能も向上していて、瞬時停電や負荷遮断時の信号も記録する。
1000BASE-T LAN、USB 3.0に対応
1000BASE-T LANやUSB 3.0に対応していて、PCとの連携が高速化した。オプションのSSDとリアルタイム保存機能を活用すれば、鉄道車両の連続評価試験などにおいて長時間の波形記録が可能になる。振動や温度、ひずみなどの物理量と電気信号を1台で同時に記録できるので、複合要因の解析にも適する。
筐体にはプロテクターを備えていて、現場での落下や衝撃にも耐える堅牢性を確保した。加えて、オプションに組み込みプリンタを用いることで、紙で記録波形を出力可能。データの改ざん防止に寄与する。
UPSの過渡応答試験、水力発電における負荷遮断試験、変電所の高圧遮断器のタイミング評価、鉄道車両の走行時診断といった用途に適する。
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