低熱抵抗の車載向けESD保護ダイオード、ビシェイ：単線用、二線用の2種類

ビシェイ・インターテクノロジーは、SOT-23パッケージを採用した、車載グレードのESD保護ダイオードを発表した。単線用「VGSOTxx」シリーズと二線用「VGSOTxxC」シリーズの2種で、動作電圧は3.3〜36Vに対応する。

[EDN Japan]

　ビシェイ・インターテクノロジーは2025年8月、SOT-23パッケージを採用した、車載グレードのESD保護ダイオードを発表した。単線用「VGSOTxx」シリーズと二線用「VGSOTxxC」シリーズの2種で、動作電圧は3.3〜36Vに対応する。

ESD保護ダイオード「VGSOTxx」「VGSOTxxC」シリーズ 出所：ビシェイ・インターテクノロジー

IEC 61000-4-2、ISO 10605準拠のESD耐性

　両シリーズは、単方向のESD保護デバイスとして使用できる。低熱抵抗により効率的な放熱が可能で、ピークパルス耐電力は最大540W、8/20μsパルスで最大44Aの電流定格に対応する。気中および接触放電は±30kVで、IEC 61000-4-2、ISO 10605に準拠したESD耐性を備える。AEC-Q101の人体モデルClass H3B（＞8kV）にも対応する。

　コモンアノード構成のVGSOTxxCシリーズは、双方向デバイスとしても機能する。デュアルダイオードの並列接続により、サージ耐量やライン容量、逆リーク電流をそれぞれ2倍に高めることができる。

　同社従来品の「GSOTxx」シリーズや他社製品の「SOT」シリーズとは、いずれも互換性を有する。また、AEC-Q101認定品も用意する。RoHS準拠のハロゲンフリー品で、同社の「グリーン標準」に適合する。

　自動車用電子機器や産業用オートメーションシステム、通信インフラ、医療計測機器など、幅広い用途に適する。サンプルと量産品を提供中で、量産時の標準納期は12週間だ。