ニュース
ロボット用の技術を応用 AKMの車載向け回転角センサーIC:AEC-Q100に準拠
旭化成エレクトロニクスは、車載向け回転角センサーIC「AK7455B」のサンプル提供を開始する。AEC-Q100に準拠しており、精度は±0.1度、応答速度は1.2マイクロ秒となっている。
旭化成エレクトロニクス(AKM)は、2025年10月から車載向け回転角センサーIC「AK7455B」のサンプル提供を開始する。車載システムの高精度化、信頼性向上に寄与する。
同製品では、2極磁石を用いたシンプルな構成を採用。精度が±0.1度、応答速度が1.2マイクロ秒になった。産業機器やロボット向けで培った、同社の回転角センサー技術を応用している。
柔軟な設計が可能
組み立て誤差を補正できるため、細かな取り付けの位置調整が不要。車載用電子部品規格のAEC-Q100に準拠した。
温度特性に優れ、ダッシュボードやルーフ付近といった温度変化が大きい環境でも安定して動作する。さらに軸端(Shaft-End)、軸貫通(Off-axis)の両配置に対応可能。軸内配線や薄型化などに柔軟に対応できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
車載品質/ハイレゾ対応のハイエンドD-Aコンバーター、AKM
旭化成エレクトロニクス(AKM)は、D-Aコンバーター「AK4497S」「AK4498EX」の販売を開始した。AK4497Sが車載対応の32ビット品、AK4498EXがデジタル/アナログ完全分離品となっている。
粉じん/油に強い 角度精度±20秒の小型回転角センサーIC、AKM
旭化成エレクトロニクスは、回転角センサーIC「AK7440」を開発した。磁気センシング技術や信号処理技術、角度演算アルゴリズムによって、スリットの小型化と±20秒の角度精度を両立している。
二次電池の充放電を最適化 環境発電を利用した制御用IC、AKM
旭化成エレクトロニクスは、環境発電を利用した小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413」シリーズを開発した。電圧設定の異なる4製品をラインアップしている。
体積85%減、高精度位置検出用ホールセンサー
旭化成エレクトロニクスは、インジウムヒ素(InAs)化合物ホールセンサー「HQ0A11」を発表した。0.8×0.4×0.23mmと小型・薄型ながら、従来のガリウムヒ素(GaAs)系製品の3.5倍以上の位置検出精度を備える。
ほぼ熱を発生させない強燃性冷媒R290用ガスセンサー
旭化成エレクトロニクスの子会社であるセンスエアは、強燃性冷媒R290用ガスセンサー「Sunlight R290」を開発した。非分散赤外線技術を採用し、ほとんど熱を発生させないため、高い安全性を保ちながら運用できる。


