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2012サイズで静電容量100μF 太陽誘電の基板内蔵対応MLCC:AIサーバなど大電力IC向け
太陽誘電は、2012サイズで静電容量100μFを備えた、基板内蔵対応型MLCCの量産を開始した。AIサーバなどのIC電源ライン向けデカップリング用途に適する。
太陽誘電は2025年12月、2012サイズ(2.0×1.25mm)で静電容量100μFを備えた、基板内蔵対応型積層セラミックコンデンサー(MLCC)を発表した。すでに量産を開始していて、サンプル価格は1個120円だ。
同製品は、外部電極の平坦性や寸法精度が求められる基板内蔵用途に対応する。外部電極形成技術を高度化することで、2012サイズでの静電容量100μFが可能になった。
2種の温度特性から選択可能
定格電圧は2.5V、静電容量許容差は±20%。温度特性はX7T(−55〜+125℃)およびX6S(−55〜+105℃)の2種を用意した。AIサーバなどのIC電源ライン向けデカップリング用途に適する。
2025年9月にも1005サイズの基板内蔵対応MLCCを商品化していて、今回の2012サイズ品の投入により、ラインアップを拡大した。今後も大容量化などに向けた開発を進める。
AIサーバなどでは電力消費が大きいICが採用されるため、電源回路のデカップリングに小型かつ大容量のMLCCが必要になる。電源回路をIC近傍に配置してロスやノイズを抑える設計が進む中、基板内蔵対応品には導線接続用の外部電極の精度が不可欠となっている。
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