Wi-Fi 6/7やUWBに対応するチップアンテナ、Taoglas:高い放射効率と周波数安定性を実現
Taoglasのチップアンテナは、Wi-Fi 6/7やUWBに対応し、小型実装で高い放射効率と周波数安定性を実現する製品だ。
Taoglasのチップアンテナ「ILA.257」「ILA.68」「ILA.89」は、Wi-Fi 6/7、超広帯域(UWB)、ISM帯域の接続を提供する。低温同時焼成セラミック(LTCC)プロセスで製造されていて、超小型パッケージで高い放射効率と周波数安定性を実現している。Taoglasによれば、これらのアンテナは競合製品と比べてキープアウトエリアも小さいという。
ILA.257は、3.2×1.6×0.5mmサイズのWi-Fi 6/7向けアンテナで、2.4GHz、5.8GHz、7.125GHzの3バンドをカバーし、高い放射効率と安定した信号品質を提供する。小さなフットプリントと最小限のキープアウトエリアによってウェアラブル機器、携帯型電子機器、産業用IoTデバイスに適している。
6G〜8.5GHzでのUWB動作向けに設計されたILA.68は、3.2×1.6×1.1mmサイズのアンテナで、安定した無指向性の放射パターンを実現し、高い再現性と低い挿入損失を備えている。スペースに制約のあるIoTシステムや車載システムにおいて、屋内測位、入退室管理、短距離レーダーなどの用途をサポートする。
868MHzおよび915MHzのISMバンド向けに設計されたILA.89は、最大47.9%の放射効率と0.56dBiのピーク利得で、グローバルなLPWANおよびLoRaの展開をサポートする。4.0×12.0×1.6mmのフットプリント、シンプルなレイアウト、地域別バリエーションによって、設計の複雑さを低減し、小型IoTデバイスの市場投入までの時間短縮に貢献するとしている。
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