12Vバッテリー向け車載TVSダイオード、リテルヒューズ:逆接続保護用途に特化
リテルヒューズは、車載向けTVSダイオード「TPSMB」非対称シリーズを発売する。非対称のクランピング特性を採用していて、12Vバッテリーの逆接続保護用途に特化した設計になっている。
リテルヒューズは2025年12月、車載向けTVSダイオード「TPSMB」非対称シリーズを発表した。「TPSMB2412CA」「TPSMB2616CA」「TPSMB2818CA」「TPSMB3018CA」の4製品をラインアップし、すでに販売を開始している。12Vバッテリーの逆接続保護用途に特化した設計になっている。
同シリーズでは、非対称のクランピング特性を採用。正方向では24〜30V、負方向では12〜18Vの低いクランプ電圧による非対称型保護が可能だ。逆電流防止MOSFETやダイオード、DC-DCコンバーターICをより低耐圧の部品で構成できるため、導通損失の低減と部品コスト削減につながるという。
単一デバイスで正負両方向のサージ保護を担えるため、PCB設計の簡素化が可能。基板スペースの削減や設計工数の低減に寄与する。従来構成では、複数のツェナーやTVSダイオードを組み合わせる必要があった。その他、パルス耐量が600W、応答速度が1ナノ秒未満、ESD耐量が最大30kVになる。
車載12Vシステム向けに最適化
車載用途への対応として、車載向け電子部品規格「AEC-Q101」に準拠した。ジャンクション温度範囲は-65〜+175℃だ。「ISO 7637-2」パルスを含む車載サージ要件にも対応する設計で、厳しい車載環境下での信頼性を確保している。
パッケージは、DO-214AAの表面実装型を採用した。ドメインコントローラーやゾーンコントローラー、インフォテインメント、ボディー制御モジュール、照明システム、電子制御ユニット(ECU)、パワーシート、先進運転支援システム(ADAS)関連機器など、12Vバッテリーの逆接続防止を要する車載システム全般を主な用途に想定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
システム小型化に寄与 リテルヒューズの480A対応MOSFET
リテルヒューズは、X4クラスのウルトラジャンクションMOSFET「MMIX1T500N20X4」を発売した。200V、480Aに対応していて、システム全体の小型化に寄与する。
EV向けに堅牢性を重視 リテルヒューズの車載高電圧ヒューズ
リテルヒューズは、車載向け高電圧ヒューズ「828」「827」シリーズを発売する。最大定格は、828シリーズが1000VDC、827シリーズが800VDCで、車載用電子部品規格「AEC-Q200」に準拠している。
ゼロパワー動作が可能 リテルヒューズの負荷駆動型ラッチングリレー
リテルヒューズは、HVACやビル制御向けの60V、2Aソリッドステートラッチングリレー「CPC1601M」シリーズを発売する。負荷から動作電力を取得することで、バッテリーレス動作を可能にする。
負ゲートバイアス内蔵ローサイドゲートドライバー、リテルヒューズ
リテルヒューズは、車載向けローサイドゲートドライバー「IX4352NEAU」シリーズを発売した。調整可能な負ゲートバイアスを内蔵し、車載用DC-DCコンバーターやEV用インバーターなどの用途に適する。
DFNパッケージ採用の3kA TVSダイオード、リテルヒューズ
リテルヒューズは、TVSダイオード「DFNAK3」シリーズの販売を開始した。3kAのサージ電流保護に対応し、DC電源システムやPoEなど、過酷な環境下での機器保護に適する。
