駆動回路を小型化、車載ブラシ付きDCモーター用ゲートドライバー:東芝D&Sがサンプル出荷開始
東芝デバイス&ストレージは、パワーバックドアなどの車載ボディー系アプリケーション向けに、ブラシ付きDCモーター用ゲートドライバー「TB9104FTG」のサンプル提供を開始した。
東芝デバイス&ストレージは2026年1月、車載ブラシ付きDCモーターを制御するブリッジ回路向けゲートドライバー「TB9104FTG」のエンジニアリングサンプルの提供を開始した。パワーバックドアやパワースライドドア、パワーウィンドウ、パワーシートなど、ボディー系アプリケーションで用いられる大電流駆動モーターへの適用を想定する。
同製品では、マイクロコントローラー(MCU)とのインタフェースにSPI(Serial Peripheral Interface)を採用した。多くの設定項目やステータス情報を取得できるほか、専用端子に加えてSPI経由でもモーターへの回転を指示できる。
SPIバスに複数のゲートドライバーを接続する構成を取ることで、信号線の共有化も可能。ワイヤハーネスの削減につながる。
PWM駆動回路を搭載
PWM駆動回路を搭載し、MCUから一度回転指示を与えるだけで、あらかじめ設定したPWM周期での連続駆動が可能だ。MCUの処理負荷を軽減するとともに、SPIバスの混雑緩和に寄与する。
大電流を扱う車載用途を想定した電流検出アンプを採用した。モーター駆動電流をマイクロコントローラーへフィードバックすることで、異常電流発生時に高精度で停止制御できるという。
異常検出機能としては、電源低電圧検出やチャージポンプ高電圧検出、過熱検出、外付けMOSFETのVDS検出、SPI異常検出などを搭載。動作周囲温度は−40〜+125℃で、接合温度は最大+150℃まで対応可能だ。
パッケージには5.0×5.0mmと小型のVQFN32を採用した。裏面に放熱パッドを設けることで高放熱化を図っている。電子部品規格「AEC-Q100(Grade 1)」への準拠を予定している。
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