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ARM台頭にルネサス誕生……時代に翻弄され続けた日立「SuperH」マイクロプロセッサ懐古録(16)(4/4 ページ)

今回は日立製作所の「SuperH」を取り上げる。Motorolaとの訴訟で苦渋をなめた経験から生まれた、32ビットの独自CPUコアだ。前回紹介した「H8」とともにルネサス エレクトロニクスに引き継がれ、現在も一部のシリーズでは供給が続いている。

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ルネサス誕生、SuperHを移管

 日立は半導体製造部門を切り出し、三菱電機と合弁する形でルネサステクノロジを2003年に設立。SuperHは(H8と一緒に)ルネサステクノロジに移管された。といってもこの時点では三菱電機の側には有力な64bitプロセッサのラインアップがなかったから、SuperHは引き続き販売されたものの、ARM陣営に押される形で次第に売り上げが減っていった事は否めない。そしてとどめは2010年にNECエレクトロニクスと合併、ルネサス エレクトロニクスに再編されたことだ。SH-Mobileはフィーチャーフォンからスマートフォンに市場が移行する中で生き残れずに生産終了。そしてSH-NaviはNECエレクトロニクスのARMコアベースの製品と激しく競合する。結局最終的にはARMコアベースの製品が残り、SuperHのアーキテクチャはここで消えることになった。

 現在もルネサス エレクトロニクスはSHシリーズの一部製品については継続して供給している。ただもう既に「新規採用非推奨品」となっており、少なくとも新規製品にSHシリーズが採用される可能性は極めて低いだろう。とはいえ、中には2034年1月まで供給が約束されているもの()もあるなど、市場から完全に消えた訳ではないあたりは、さすが組み込み向けというべきだろうか。

⇒「マイクロプロセッサ懐古録」連載バックナンバー一覧

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