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Ankerがイヤホン用AIチップ、NORフラッシュベースCiM処理:騒音環境でも高品質通話を実現
Anker Innovationsは、NORフラッシュベースの演算技術を採用したイヤフォン向けAIオーディオチップ「Thus」を開発した。騒音環境下でも高品質な通話を実現する。
Anker Innovationsがイヤホン向けAIオーディオチップ「Thus」を開発した。同チップは、NORフラッシュメモリを活用したCompute-in-Memory(CIM)処理を採用している。この手法によって複数ワークロードにまたがる数百万規模のモデルパラメーターをサポートし、環境ノイズキャンセル向けAI演算性能をAnkerの従来フラグシップイヤホン比で最大150倍に高めた。
NORフラッシュベースのCIMは、SRAMベース代替技術と比べて必要なシリコン面積を約6分の1に抑えられるため、制約の厳しいコンシューマー機器に適している。Ankerは、今後発売予定の「Soundcore」完全ワイヤレスイヤホンにThusを搭載する予定だ。また同社は、モバイルアクセサリーやIoT機器を含む他のコンシューマー製品にも、ニューラルネットワークAI技術を展開する計画である。
AIプロセッサの最初の公開機能である「Clear Calls」は、話者の音声を背景雑音から分離することで通話時の音声明瞭度を向上する。大音量環境では性能低下が起こりやすい従来の環境ノイズキャンセルと異なり、オンデバイスのニューラルネットワークを利用し、8個のMEMSマイクと2個の骨伝導センサーによって音声と周囲雑音を分離する。この結果、空港、バー、交通量の多い道路といった騒音環境でも、より明瞭な通話を実現する。
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