ルネサス、両面冷却パッケージの650V GaN発表:AIデータセンター向け
ルネサス エレクトロニクスは、耐圧650Vの窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスのサンプル提供を開始した。メガワット級のAIデータセンター向けに、両面冷却パッケージを採用した製品。低いオン抵抗と高い電力密度を実現した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2026年9月30日、メガワット級のAIデータセンター向けに、耐圧650Vの窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスのサンプル提供を開始したと発表した。新製品「TP65H020G4PLSGBD」はD-mode(ノーマリーオン) GaNデバイスで、外形寸法が8×8mmの両面冷却のPQFNパッケージを採用。放熱対策が重要になるAIデータセンター向けとして、高い電力密度と放熱性を実現したことが特徴になっている。量産開始は2027年半ばを予定している。
TP65H020G4PLSGBDは、ルネサスの第4世代プラス(Gen IV Plus)アーキテクチャをベースにした製品で、最大700Vの動作に対応。20mΩと低いオン抵抗を実現した。800Vから48V/12V/6Vへと降圧する中間バスコンバーターステージや、サイドカー電源ラックのバッテリーバックアップ(BBU)およびコンデンサーバンク(CBU)ステージを、主な用途とする。
新製品ではパッケージの上下両面から放熱することで、上面の熱インピーダンスを10%低減するという。従来品の10×15mmのTOLTパッケージに比べ、実装面積は57%縮小する。
ルネサスは、今回発表した650V GaNデバイスを、同社の補助電源用コントローラーやゲートドライバー、マイコンと組み合わせることで、NVIDIAなどが提唱している800V直流(DC)アーキテクチャに対応する電源用の半導体デバイスを「ルネサス1社」でそろえられるとする。
TP65H020G4PLSGBDを搭載した6kW対応800V入力/48V出力のLLC直流トランスリファレンスデザインを作成したところ、2.6kW/in3の電力密度を達成したという。
なおルネサスは、2026年10月に米国カリフォルニア州サンノゼで開催される「OCP Global Summit」において、今回の新製品を展示する予定だ。
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