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CISCとRISC、何が違う?Q&Aで学ぶマイコン講座(1)(1/3 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。記念すべき1回目は、マイコン初心者の方からよく質問される「CISCとRISCの違い」についてです。

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 素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。

 今回は、初心者/入門者から多く寄せられる質問です。

 マイコンのカタログやマニュアルを読んでいると、CISCマイコンやRISCマイコンと書かれているのをよく目にします。

「CISC」や「RISC」とは、一体、何でしょうか? 何が違うのでしょうか?


 CISC(シスク)、RISC(リスク)とは、命令セットアーキテクチャの設計手法を指す言葉です。もっと簡単にいうと、命令の仕方の違いを表しています。

 CISCはComplex Instruction Set Computer、RISCはReduce Instruction Set Computerを略した言葉です。

 ちょっと強引ですが日本語にすると、CISCは「複雑命令セットコンピュータ」、RISCは「縮小命令セットコンピュータ」と訳せます。

 複雑命令とは1つの命令が一連の複雑な処理を実行する方式です。CISCは、いろいろな処理をできるだけ少ない命令回数で済ませることで、マイコンのパフォーマンスを上げる演算方式といえます。

 逆に、縮小命令は1つの命令が簡単な処理しか行わない命令です。ですが、簡単な命令の分、1つ1つの命令は高速に実行されます。RISCは、複数の縮小命令を高速に実行することで、トータルでマイコンのパフォーマンスを上げるという演算方式となります。

 CISCとRISCは、それぞれに長所/短所があり、用途/目的に応じて選択することが望ましいです。

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