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1Uラック対応で実装スペースを半減、出力850WのDC電源:ケースレー 2268シリーズ
ケースレーインスツルメンツ(ケースレー)は、1Uラックに収納できる最大出力850WのDC電源製品「2268シリーズ」を発表した。自動テストシステムなどの用途に向ける。
ケースレーインスツルメンツ(ケースレー)は2015年1月、1Uラックに収納できる最大出力850WのDC電源製品「2268シリーズ」を発表した。自動テストシステムなどの用途に向ける。
2268シリーズは、20V/42Aから150V/5.6Aまで出力が異なる6機種を用意している。高出力ながら形状はハーフラックに対応しており、競合他社のフルラック製品に比べて1/2のスペースに収納することができる。
デジタルインタフェースとしてLAN、USB、GPIB、RS-232、RS-485と5種類を標準装備した。また、15Vと5Vのアナログ制御出力機能も搭載しており、リレーなどを制御することができる。テストフィクスチャやコンポーネントハンドラとのインタフェースとしても活用することが可能だ。さらに、絶縁されたアナログ入力端子を備えているため、アナログ信号で電源出力を制御する用途でも、グラウンドループを最小にすることができるという。
複数台の電源を接続して高出力の電源システムを実現することも容易である。搭載されたRS-485インタフェースを介して最大30台までの2268シリーズ接続して制御することができる。また、オートシーケンスプログラムモード機能が搭載されており、複数のコマンドを電源にダウンロードしておけば、コントローラ側から容易に2268シリーズを制御することが可能となる。2268シリーズの価格(税別)は27万4000円である。
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