セルラーコネクティビティ対応i.MX6ULベースのSBC:ディジ インターナショナル ConnectCore 6UL SBC Pro
ディジ インターナショナルは、NXP Semiconductorsのアプリケーションプロセッサ「i.MX6UL」をベースとしたシングルボードコンピュータ(SBC)「ConnectCore 6UL SBC Pro」を発売する。
802.11a/b/g/n/acやBluetooth 4.2に対応
ディジ インターナショナルは2017年7月、NXP Semiconductorsのアプリケーションプロセッサ「i.MX6UL」をベースとしたシングルボードコンピュータ(SBC)「ConnectCore 6UL SBC Pro」を発売すると発表した。100mm×72mmのPico-ITXフォームファクタで提供され、1000個購入時の単価は169米ドルとなる。
メモリは256MバイトのNAND型フラッシュメモリと256MバイトのDDR3を内蔵。インタフェースとして、USB、GPIO、UART、24ビットパラレルRGB、18ビットLVDS、8ビットパラレルCSI、10Mビットイーサネットや100Mビットイーサネットなどを装備し、ディスプレイやカメラ機器と接続できる。
ワイヤレスコネクティビティオプションとして、IEEE 802.11a/b/g/n/ac Wi-FiやBluetooth Low Energy(BLE)対応Bluetooth 4.2を提供する。また、電波法認証取得済みのDigi XBee Cellularモデムやサードパーティー製PCI Express Mini Cardモデムを使用したセルラーオプションにより、複雑な組み込み作業を必要とせずに、即座にセルラーコネクティビティに対応できる。
さらにConnectCore 6UL SBC Proは、Yocto Project Linuxのソフトウェアプラットフォームに基づいてテストされている。そのため、Digi TrustFenceのデバイスセキュリティフレームワークを備えたDigi Yocto Linux Board Support Package(BSP)を通じて、ライセンス料なしでソースコードへの全面的なアクセスを提供する。
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