車載向けのCMOSイメージセンサープラットフォーム:オンセミ Hayabusaファミリー
オン・セミコンダクターは、ADAS、ミラーリプレイス、サラウンドビューシステム、自動運転などの車載アプリケーション向けに、CMOSイメージセンサープラットフォーム「Hayabusa」とファミリー製品のCMOSイメージセンサー「AR0233」を発表した。
画素サイズ3.0μmの裏面照射型設計
オン・セミコンダクターは2017年10月、ADAS、ミラーリプレイス、リア、サラウンドビューシステム、自動運転などの車載アプリケーション向けに、CMOSイメージセンサープラットフォーム「Hayabusa」とファミリー製品のCMOSイメージセンサー「AR0233」を発表した。
Hayabusaプラットフォームは、LEDフリッカー抑制(LFM)と同時に機能するウルトラハイダイナミックレンジ(UHDR)、車載グレード認定などの車載対応機能を備えている。解像度は1〜5Mピクセル。また、ISO 26262準拠のリアルタイムな機能安全の機能群を搭載。センサーが問題や潜在的なエラーを発見した際に即座にエラーを特定し、システムプロセッサに警告するなど、機能安全要求レベル「ASIL C」まで対応するシステム設計が可能になった。
画素サイズ3.0μmの裏面照射型設計を特長とし、10万エレクトロンの電荷容量を備えた。これによりHayabusaファミリーの各デバイスは、低照度感度を損なうことなくLFMと120dBのHDRを可能にした。
同ファミリーの最初の製品となるAR0233は、解像度2.6Mピクセル、60フレーム/秒(fps)で動作する。HDRやLEDフリッカー抑制など、Hayabusaプラットフォームの全機能を搭載している。同社は、「Hayabusaファミリーを使用することで、Euro NCAP2020などのADASの標準規格に対応し、フリッカー抑制技術を用いた電子ミラーや高解像度のサラウンドビューシステムなどを実現できる」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 車載カメラ向けの1.0MピクセルCMOSイメージセンサー
オン・セミコンダクターは、車載カメラ向けに、1.0MピクセルのCMOSイメージセンサー「AS0140」「AS0142」を発表した。イメージセンサーとプロセッシング機能を低電力SoC(System on Chip)に統合している。 - 車載向けの28nm CMOSレーダープラットフォーム
アナログ・デバイセズは、ADAS(先進運転支援システム)とMEMSセンサー、レーダー技術を統合した28nm CMOSベースの自動車用レーダープラットフォーム「Drive360」を発表した。 - 240fpsでHD動画撮影可能、8MピクセルCMOSイメージセンサー
東芝の「T4KA3」は、毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画を撮影することが可能な8Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーである。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。 - 2Mピクセル/1080p対応車載カメラ向け画像処理プロセッサ
オン・セミコンダクターの「AP020x」シリーズは、2Mピクセル/1.2Mピクセルのイメージセンサーに適したイメージコプロセッサである。車載用リアビューカメラやサラウンドビューカメラなどの用途に向ける。 - 非接触で高精度に脈拍測定できる車載用センサー
オムロン オートモーティブエレクトロニクスは2016年9月、車載環境下においても高精度に脈拍測定できる非接触脈拍センサーのプロトタイプを開発したと発表した。同センサーは、2016年10月4〜7日まで幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2016」に展示されている。 - 5ミリ秒で距離を測定できるToF測距センサー
STマイクロエレクトロニクスは2017年2月、5ミリ秒で距離を測定するToF(Time-of-Flight)測距センサー「VL53L1」を発表した。940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)光源や単一光子アバランシェダイオード(SPAD)光子検出器などを集積した。