セキュリティ機能内蔵マイクロコントローラー:マキシム MAX32558
Maxim Integrated Productsは、セキュアマイクロコントローラーの新製品「MAX32558」を発表した。複数の堅ろうなセキュリティ機能を小型パッケージに内蔵している。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年8月、DeepCoverセキュアマイクロコントローラーファミリーの新製品「MAX32558」を発表した。ATMキーボードやEMVカードリーダー、HSM、産業用モジュール、PCIモバイル支払端末などでの用途を見込む。1000個以上購入時の単価は3.8米ドル。
複数のセキュリティ機能を小型パッケージに内蔵
MAX32558はArm Cortex-M3プロセッサをベースとし、512Kバイトの組み込みフラッシュ、96KバイトのシステムRAM、USBやSPIなどの通信インタフェース、DMA、ADC、バッテリーバックアップされた1KバイトのAES自己暗号化NVSRAMを備える。
また、連邦情報処理規格(FIPS)140-2 L3&4認証に準拠。公開鍵認証を備えたセキュアブートローダー、アクティブタンパー検出、セキュア暗号エンジン、環境タンパー検出回路、磁気ストライプリーダー、トランシーバ内蔵スマートカードコントローラ、セキュアキーパッドコントローラなど堅牢なセキュリティ機能を内蔵する。
これらと同等の機能を提供する場合、競合品では8×9mmのBGA121パッケージとなるが、MAX32558は4.34×4.34mmの小型ウエハーレベルパッケージ(WLP)で提供する。
MAX32558は、設計における統合や移植も容易にできる。リアルタイムオペレーティングシステムとサンプルコードを含むソフトウェアフレームワーク一式が評価キットで提供される。また、製品ファミリー内でAPIソフトウェアライブラリを共有しているため、他のデバイスへ容易にコードを移植できる。
他にも認証取得済みのEuropay、Mastercard、Visa(EMV)-L1スマートカードインタフェース用スタックが提供され、セキュアファームウェア署名やデバイスパーソナライゼーションなどの、デバイスライフサイクル管理用包括的ドキュメントとコードも付属する。
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