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代替部品が見つからない減圧ポンプコントローラの修理 (電源編)Wired, Weird(3/3 ページ)

半導体デバイスの製造に使用される減圧ポンプコントローラの修理依頼があった。不具合内容は『スイッチ操作でモーターが動作しない』という内容だった。電源が関係した不具合と想定され、機器の取扱説明書も添えられていたので修理を引き受けることにした。というわけで今回は、この減圧ポンプコントローラの修理を報告する。

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操作パネルにも不具合……

 次に操作パネルを点検したら、一部のスイッチにクリック感がなくなっていた。パネルを分解して操作スイッチを取り出し、接点を磨いて仮修理しパネルに戻した。再び、スイッチを押すと、今後はスイッチが動作してLEDが点灯した。他のスイッチも押してみたが、どれも所定のLEDが点灯しているようだ。一応は、正常に動作しているように思える。パネル部の写真を図5に示す。


図5:パネル部 (クリックで拡大)

 図5で操作表示灯は正常に点灯しているが、スイッチのクリック感は全くなく、かなり強く押さないとスイッチが動作しないこともあった。なお、パネルに使用されていたプッシュスイッチの形名は分かったものの、生産が中止されており、データシートはWebには存在しなかった。実装されていたスイッチの構造から互換性がありそうなスイッチをWebで探し出しデータシートを確認したが、互換性があるものは見つからなかった……。

「スイッチも交換するように」

 スイッチの反応は悪いものの、とりあえずは、電源が入って一応の操作もできる状態だ。依頼された修理の内容はクリアできたので顧客へ納品した。しかし、顧客から再度連絡があり『スイッチ操作がスムーズではないので、スイッチも交換するように』と追加の依頼がきてしまった……。おまけに、もう1台の同じ機器の修理も依頼されてしまった。修理が困難と思われたパネルの操作スイッチ部分も修理せざるを得ない。

 どうやってスイッチ部分を修理すべきか?

 この続きは次回に報告する。

⇒「Wired, Weird」連載バックナンバー一覧

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