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温度センサーの種類と「熱電対」「測温抵抗体」の使い方記録計/データロガーの基礎知識(3)(4/4 ページ)

今回は記録計で測定する対象として最も多い温度について解説する。温度測定は研究開発から生産の現場まで応用範囲が幅広く、温度センサーの種類もさまざまあり、用途や測定対象に応じて選ぶ必要がある。利用頻度が高い熱電対と測温抵抗体を中心に解説する。

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温度センサーの校正

 温度の基準は下記の「1990年国際温度目盛(ITS-90)」で決められており、この温度定点を基準として温度センサーは定点校正される。

温度(K) 基準点
3〜5 ヘリウムの蒸気圧から決まる温度
13.8033 平衡水素の三重点
約17.0 平衡水素の蒸気圧が約33.3kPaの時の温度
約20.3 平衡水素の蒸気圧が約101.3kPaの時の温度
24.5561 ネオンの三重点
54.3584 酸素の三重点
83.8058 アルゴンの三重点
234.3156 水銀の三重点
273.16 水の三重点
302.9146 カリウムの融点
429.7485 インジウムの凝固点
505.078 スズの凝固点
692.677 亜鉛の凝固点
933.473 アルミニウムの凝固点
1234.93 銀の凝固点
1337.33 金の凝固点
1357.77 銅の凝固点

 温度センサーや温度計の校正には国際温度目盛に従った温度基準点での校正と、基準温度点で校正された標準温度計との比較校正がある。


図6:温度センサーの校正法 出典:東京都立産業技術研究センター TIRI News 2007年9月号

 工業用に使われる温度センサーや温度計は比較校正が一般的である。トレーサビリティーが取れた温度測定を行う場合は温度センサーと記録計が校正されていることが要求される。

おわりに

 記録計は長い歴史があり、それぞれの時代の最新技術を使って製品が作られていた。今後、IT技術のさらなる活用や、新たなセンサーに対応した記録計が登場すると期待されている。

(おわり)


転載元「TechEyesOnline」紹介

TechEyesOnline

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