マルチセンサーBLE開発プラットフォーム:オン・セミコンダクター RSL10-SENSE-GEVK
オン・セミコンダクターは、アンテナ内蔵のシステムインパッケージ「RSL10」とBosch Sensortecの低電力センサー製品を組み合わせた、RSL10センサー開発キット「RSL10-SENSE-GEVK」を発表した。
オン・セミコンダクターは2019年2月、スマートセンサー技術を搭載したIoT(モノのインターネット)アプリケーション用RSL10センサー開発キット「RSL10-SENSE-GEVK」を発表した。低消費電力のBluetooth Low Energy無線を用いている。5.5mm2のWLCSP、6×6mmのQFNパッケージで提供する。
センサーと超低電力機能を組み合わせた開発プラットフォーム
RSL10センサー開発キットは、アンテナ内蔵のシステムインパッケージ「RSL10」と、Bosch Sensortecの低電力センサー製品を組み合わせている。具体的には、大気質アプリケーション向けにガスを検知できる環境センサー「BME680」、地磁気センサー「BMM150」、動作検知機能を備えたスマートセンサー「BHI160」を統合。動作、環境検知機能と、RSL10の超低電力機能を組み合わせたことで、民生用や産業用IoTアプリケーションを開発できる。
また、定常光、揮発性有機化合物圧力、相対湿度、温度を含め、9 DoF(Degrees of Freedom)の検出と環境モニターに対応。ユーザープログラムが可能なRGB LEDと3個のプログラム可能なプッシュボタン式スイッチ、64キロビットのEEPROM、超低ノイズのデジタルマイクが組み込まれている。
開発者は、同社の「RSL10センス&コントロールモバイルアプリケーション」を活用し、RSL10センサー開発キットに接続してセンサーのモニターやキットの機能評価を実施できる。
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