IoT、M2M用途の産業用4Gルーター:フェニックス・コンタクト EW-50
フェニックス・コンタクトは、IoT、M2M用途の産業用4G LTEルーター「EW-50」の国内販売を開始した。−30〜+70℃と広い温度範囲で動作し、多様な接続方式に対応。充実したセキュリティ、ロギング機能も備える。
フェニックス・コンタクトは2019年7月、IoT(モノのインターネット)、M2M(Machine to Machine)用途の産業用4G LTEルーター「EW-50」の国内販売を開始した。
デュアルSIM対応ルーターで、2つのマイクロSIMカードスロットを装備。主回線の断線や設定した月額使用量のリミットを超過した場合、フェイルオーバー動作によって予備のSIMに切り替えられる。
多様な接続方式に対応
パケットフィルター、IPS、SPIによるファイアウォール機能、不正アクセスを防止するSIM PIN機能などのセキュリティ機能を備える。また、インターネットプロトコルセキュリティ(IPSec)、OpenVPN、L2TP、PPTP、GRE、VPNパススルー、NAT-T、PSK、X.509など多様な接続方式に対応し、仮想COMポートにより、インターネット経由のシリアルデバイスへアクセスできる。
データは、MODBUS/TCP(RTU、ASCII)通信履歴を記録。MODBUSマスター不通時には、代理マスターとして機能して、常時MODBUSマスター動作によりデータの収集、記録が可能だ。
SMSやSNMP Trap、DI信号をトリガーとして、機器の挙動を変更できる。機器の状態変化は、DO、SMS、Syslog、SNMP Trap、email、MODBUSなどで外部に通知する。
サイズは31×99×130.6mm、重量900g、DINレールに取り付け可能。安全規格EN60950-1、EN62368-1:2014に対応する。動作温度は−30〜+70℃で、保護等級はIP30となる。ポールに取り付けて屋外で使用できる、サージ保護器同梱の外付けアンテナが付属する。
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