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定電流2相ステッピングモータードライバIC:東芝 TB9120AFTG
東芝デバイス&ストレージは、車載用の定電流2相ステッピングモータードライバIC「TB9120AFTG」を発売した。シンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力でき、高性能のマイコンやソフトウェアが不要になる。
東芝デバイス&ストレージは2020年7月、車載用の定電流2相ステッピングモータードライバIC「TB9120AFTG」を発売した。シンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力でき、高性能のマイコンやソフトウェアが不要になる。
同製品は、2019年に量産を開始した「TB9120FTG」の後継品で、ノイズ耐性を強化している。オン抵抗の和が0.8Ω(標準値)のDMOS FETを搭載しており、最大電流定格は1.5Aとなった。
マイクロステップによる制御回路を搭載
また、マイクロステップにより疑似正弦波を生成する制御回路を搭載。マイクロステップは、フルステップから1/32ステップまで対応する。ミックスディケイモードによるPWM定電流制御により、電流波形が安定する。
異常検出機能として、ストール検出、過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出機能を備える。ストール検出機能では、回転異常時にフラグ信号を出力するSD端子からストール検出信号を出力。マイコンでストール検出信号を受信し、システム制御にフィードバックできる。
動作電圧範囲は7〜18V、動作温度範囲は−40〜+125℃。AEC-Q100に適合しており、車載ヘッドアップディスプレイの投影位置の調整や、冷媒回路の膨張弁などでの用途を見込む。既に量産を開始しており、パッケージは、ウェッタブルフランク構造の6.0×6.0mmVQFNで提供する。
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