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LEDの特性(4)輝度補正やRCDドライバを使用した回路案DC-DCコンバーター活用講座(39)(5/5 ページ)

前回に引き続きLEDの特性に関して説明していきます。今回は、輝度補正およびRCDドライバを使用した回路案に関して解説します。

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非常用照明


図14:この回路は、低電圧のACトランスを使用してスタンバイ用の鉛酸電池を充電する

 リニアプリレギュレーターは、放電したバッテリーの再充電と、充電が完了したバッテリーのトリクル充電の両方を同じ回路で行うことができるように、バッテリー充電電圧と最大充電電流の両方を制限します。AC電源入力が途絶えた場合は、LEDドライバを起動して自動的にLED照明をオンにすることができます。

動作原理

 トランスの12Vac出力が整流および平滑化されて、リニアレギュレーター用に約16Vdcの入力が生成されます。レギュレーターは、12Vの鉛酸蓄電池を充電するために、13.8V、最大電流1Aの出力を生成するように設定されています。AC電源入力が遮断された場合は、L200の出力にあるダイオードがレギュレーターに逆電流が流れ込むのを防ぎますが、レギュレーターのレファレンス入力はこのダイオードの後から取り込むので、出力電圧には影響しません。

 RCD LEDドライバのイネーブル入力は、3つの位置に切り替えることができます。

OFF ON/OFF入力は、値の大きい抵抗によって12Vにプルアップされます。これは、12V信号で5V入力を制御することを可能にします。分圧器は時間の経過とともにバッテリーを放電させるので、この方法は分圧器の代わりに選ばれたものです。
ON 制御入力が開状態のままになるので、LEDはデフォルトでオンになります。
AUTO AC電源入力が有効な間は、LEDドライバを抑制する約6Vdcの平均電圧を生成するために、12Vac出力が10kΩ抵抗と10µFコンデンサーによって平滑化されます。AC電源が故障するか遮断されるとこの平均電圧がゼロまで降下し、ドライバが起動します。

シンプルRGBWミキサー

 RECOMのデータシートに記載されているRGBミキサーアプリケーション回路は、RGBWLEDを組み込むために簡単に拡張できます。


図15:RGBWミキサー

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⇒「DC-DCコンバーター活用講座」連載バックナンバーはこちら


執筆者プロフィール

Steve Roberts

Steve Roberts

英国生まれ。ロンドンのブルネル大学(現在はウエスト・ロンドン大学)で物理・電子工学の学士(理学)号を取得後、University College Hospitalに勤務。その後、科学博物館で12年間インタラクティブ部門担当主任として勤務する間に、University College Londonで修士(理学)号を取得。オーストリアに渡って、RECOMのテクニカル・サポート・チームに加わり、カスタム・コンバーターの開発とお客様対応を担当。その後、オーストリア、グムンデンの新本社で、RECOM Groupのテクニカル・ディレクタに就任。



※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。

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