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自作プレヒーターを改良! もっと簡単に表面実装部品を外す方法(後編)Wired, Weird(2/2 ページ)

前回、基板に実装された表面実装部品を外しやすくするプレヒーターの製作の様子を報告した。前回は断熱に木材を使ったが工場の中で木材を使うのは難しい。今回は耐熱性プラスチックの「デュロストーン」(京写製)を使って再試作したので、この試作の経緯を報告する。

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梱包箱に格納 ――持ち運びも楽に

 薄い梱包箱を探したら高さが20?の最適な梱包箱があった。ヒーターの高さは20mmになるようにピンクのスポンジをデュロストーンの下側に貼り付けた。図4に示す。


図4:梱包箱に格納したプレヒーターの様子

 図4左は箱の中に12V電源とプレヒーターとケーブルを入れている。図4右は梱包箱を閉めたところで、梱包箱のサイズは230×180×20?だった。このサイズならカバンの中にも楽に入る。また梱包箱の高さをプレヒーターの高さに合わせたので、使うときはケースを開けてAC100Vのコンセントに繋ぐだけでよい。図5に示す。


図5:改良が済んだプレヒーター

 プレヒーターの梱包箱を開け、基板をプレヒーターの上に乗せてAC100Vを接続し3分ほど待ったら基板が200℃近くに昇温した。加温された基板に実装された表面実装部品を300Wのヒートガンで30秒程度加熱すると表面実装部品が外せた。プレヒーターの性能は十分だ。またプレヒーターが薄くなったので使いやすくなった。

 梱包箱をプラスチックの板で作れば工場内部への持ち込みも可能だ。プレヒーターの全体の重さは400g弱だった。これで持ち運びが楽で、使いやすいプレヒーターが完成した。試作に使った耐熱プラスチックのデュロストーンは軽量で加工しやすくプレヒーターには最適の材料だった。軽くて加工性が良く耐熱性も高く、いろいろな用途に使えるだろう。

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