ACもDCも測れる電流プローブ:テクシオ・テクノロジー GCP-300シリーズ
テクシオ・テクノロジーは、電流プローブ「GCP-300」シリーズの販売を開始した。オシロスコープ上でACおよびDC電流波形を表示し、市販の電池でも動作する。最大周波数が300kHz、500kHz、1MHzの3製品を用意している。
テクシオ・テクノロジーは2022年4月、電流プローブ「GCP-300」シリーズの販売開始を発表した。オシロスコープ上でACおよびDC電流波形を表示し、市販の電池でも動作する。
GCP-300シリーズは、電流信号のゆがみ、位相、瞬時値を捉え、高調波電流や突入電流、電流リップル、電流ノイズを測定できる。オシロスコープのほか、パワーメーターの外部電流測定信号に使用でき、BNC-バナナプラグアダプターが付属しているので、マルチメーターを使った測定も可能だ。
最大周波数300kHZ、500kHz、1MHzの3種類をラインアップ
周波数帯域の異なる3製品をラインアップ。最大周波数は「GCP-300」が300kHz、「GCP-500」が500kHz、「GCP-1000」が1MHzとなっている。最大測定電流(DC)は、GCP-300が200A、GCP-500が150A、GCP-1000が70Aだ。各製品とも、電流測定レンジを2つ備え、小電流から大電流まで広範囲の測定に対応し、オーバーロードインジケーターも搭載する。
電源は付属のACアダプター、もしくは9V角形乾電池を利用できる。本体寸法と電池を除いた重さは、GCP-300とGCP-500が280×70×32mm、260g。GCP-1000は262×81×36mm、310gだ。メーカー希望小売価格はGCP-300が9万8000円、GCP-500が13万8000円、GCP-1000が19万4000円だ(いずれも税別)
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