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定格を無視!? 不可解な電源を抱えたX線コントロールユニットの修理【前編】Wired, Weird(3/3 ページ)

今回は、電源に不具合を抱えたと思われる基板検査装置に使用されている「X線コントロールユニット」の修理の様子を報告する。

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不具合は3つ

 今までの調査で見つかった不具合は、

  • 2つのDC24Vファンに異音発生と動作不良があった
  • 電源入力の電解コンデンサーは耐圧35Vに38.4Vが印加されていた
  • 2つのフォトカプラに劣化が予想された

の3つだった。

 基板左側の2つのDC-DCコンバーター回路で上側の回路は動作していたが、下側の回路が動作していなかった。この回路はCPUのIOポートで動作が制御され、インタフェースのフォトカプラの出力をオンにすると動作を開始した。下側のDC-DCコンバーターの動作も正常だった。下側のDC-DCコンバーターの拡大図を図8に示す。

図7下側にあるDC-DCコンバーター周辺部分
図8:図7下側にあるDC-DCコンバーター周辺部分[クリックで拡大]

 図8中央上にあるフォトカプラで電源制御ICのTL494の動作が制御されていた。このフォトカプラはCPU基板の下に実装されていたIOポートで駆動されていた。

 今までの調査結果の不具合点を修理することにした。なお、DC48V出力電源をDC38.4Vで使っていることと、電解コンデンサーが過電圧で使用されていたことは大きな問題があるので、ランプ電圧の確認と合わせてメーカーへ問い合わせした。

 この続きは次回に報告する。

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