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電圧および電流の測定機能を搭載したSMU:テクシオ・テクノロジー GSM-20H10
テクシオ・テクノロジーは、電圧および電流の測定機能を搭載したソースメジャーユニット「GSM-20H10」の販売を開始した。高精度の直流定電圧源、定電流源と、高分解能の電圧、電流、抵抗測定機能を備える。
テクシオ・テクノロジーは2023年2月、電圧および電流の測定機能を搭載したSMU(ソースメジャーユニット)「GSM-20H10」の販売を開始した。希望小売価格は65万円(税別)となる。
同製品は、±210Vまでの電圧と±1.05Aまでの電流を発生可能で、最小出力分解能は10pA/1μV。NPLC(Number of Power Line Cycles)の設定により、測定機能の分解能や測定スピードを変更できる。基本確度は0.012%(5.5桁分解能時)だ。
出力は4象限動作
4象限出力となっていて、ソース(電流の供給)およびシンク(電流の吸い込み)が可能。また、DC出力のほか、リニア、ログ階段、カスタム、メモリの4つのシーケンス出力機能を備えた。ダイオードやLEDなどの半導体、電子部品のI-V特性も測定できる。
ソースとメジャーを一連で動かせるため、電源とDMM(デジタルマルチメーター)を別個に制御するケースと比べて連動性が向上する。
突起を含めた外形寸法は214mm×86mm×356.5mmで、重量が約4.8kg。4.3インチの液晶ディスプレイを採用した。RS-232C、USB-TMC、LANのリモートインタフェースも搭載している。
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