USB Type-Cの電源制御ってどうやっているの？：Q&Aで学ぶマイコン講座（93）（10/10 ページ）

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、中級者の方からよく質問される「USB Type-Cの電源制御方法」についてです。

[小谷豊（STマイクロエレクトロニクス），EDN Japan]

STM32G0マイコンでのCCライン通信ペリフェラルの構成

　先述した通り、実際にUSB Type-Cで大電力をやりとりするためには、USB PDによるネゴシエーションが必要です。では、これを実現するCCライン通信ペリフェラルの構成はどのようになっているのでしょうか？

　USB PDの物理層の項目で説明した、BMCエンコード／デコード、4b5エンコード／5b4bデコード、SOP検出器として順序セットの検出／フィルターなどが搭載されています。

　STM32G0マイコンのように、CCライン通信ペリフェラルが搭載されているマイコンを使用すると、先述した物理層の処理全てがハードウェアとして提供されているので、堅牢なシステムを迅速に開発することが可能です。

図9：STM32G0マイコンのCCライン通信ペリフェラル［クリックで拡大］

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