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組み込みセキュリティ規格「IEC 62443-4-2」とは?Q&Aで学ぶマイコン講座(102)(3/3 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、初心〜中級者の方からよく質問される組み込みセキュリティ規格「IEC 62443-4-2」についてです。

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「ゾーン」と「コンジット」とは

 FR5、CR5.xは聞き慣れない言葉を含んでいるため別途下記にて解説します。

 FR5、CR5.xでは「ゾーン」と「コンジット」という言葉が出てきます。IACSコンポーネント間でセキュリティ要件が共通のグループのことを「ゾーン」と呼びます。また、「ゾーン」同士を接続する通信路のことを「コンジット(導管)」と呼びます。ゾーンとコンジットのイメージを図2に示します。FR5、CR5.xはネットワークデバイス(ND)が対象です。

<strong>図2:ゾーンとコンジットのイメージ</strong>[クリックで拡大]
図2:ゾーンとコンジットのイメージ[クリックで拡大]

 また、IACSコンポーネントごとに固有の要件がいくつかあります。組み込みデバイスの場合、EDR2.4、EDR2.13、EDR3.2、EDR3.10、EDR3.11、EDR3.12、EDR3.13、EDR3.14があります。表4にある通り、これらはCRにそれぞれ対応しています。

番号 対応CR 要求
EDR2.4 CR2.4 モバイルコードの実行/ロードを許可禁止するセキュリティポリシー
EDR2.13 CR2.13 JTAGなどデバッグインタフェースの不正利用を防止および検知
EDR3.2 CR3.2 不正なソフトウェアのインストールおよび実行を防止
EDR3.10 CR3.10 アップデートのサポート
EDR3.11 CR3.11 物理的改ざん耐性(耐タンパ性)とタンパ検知
表4

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